その日はスポ少野球の体験日だった
それは忘れられない息子が4年生にまもなく上がる春休み。
息子は年長のころからピアノを習っていましたがスポーツと言えば短期のスイミングくらいだったので、何かしら体を動かせたらと思っていた矢先、野球の体験のチラシが家に届きました。
私は息子にやりたいかを聞くこともせず、野球の体験に行くよと連れていきました。
えーー、とは言ったものの、ごねることもないのでとりあえず体験してしばらく続けてみたいという気持ちでした。
体験当日、テンションの高い厳しいコーチたちに熱く指導されますが、気持ちが乗れない息子。
慣れない野球に疲れてグッタリしていました。
まだ3月でそんなに気温も上がっていないし私はそれほど心配していませんでした。
無事に体験は終わり、せっかくだから入会した方がいいよという私に息子はやりたくない、と言います。
まだまだ体験、息子がそうは言っても私は入会させたいと考えていました。
その夜、この頃、息子は夜8時半には就寝していたので夜8時頃だったと思います。
てんかん発作が出てしまいました。全身発作で痙攣するものです。
前回までは固まるだけだったのですが、今回は痙攣だったので息子はどうなってしまうの?と心配で仕方ありませんでした。
救急車を呼んで病院で血液検査をしてもらいました。
異常なし。
普通、この言葉に安心するところですが、医師は言いました。
「異常がないということは、てんかんかも知れない。」
それから後日脳波などをとり、てんかんと診断を受けます。
このこともあり、スポ少野球に入ることは断念しますが、この時に私はいかに自分勝手な人間かを思い知ります。
息子が入団したくないと言っているのに、無理矢理私は嫌がる息子を入団させようとしていた。
神様がそんな私に罰を与えたのかと考えました。
息子に申し訳ないことをしました。
これより服用が始まりますが、なかなか薬が合わずに苦労することとなります。
次回は薬がどのように合っていったかを記していきます。
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